子供が生まれたとき、お母さんが真っ先に心配するのが
『自分の子がアトピーになったら・・・?』
ということではないでしょうか?
いまや、10人に1人の割合で乳幼児のアトピーが発生しているとか、
ごく軽いものをあわせると、
実に1/3の子供にアトピーがあるとか聞きます。
本当に、身近というか、いつ自分の子供がアトピーになっても
不思議ではない状況ですよね?
アトピーは、いまだはっきりした原因が特定されておらず、
また、根本的な治療が確立されていない免疫(アレルギー)疾患です。
アトピー総患者数は、
厚生労働省の患者調査報告、傷病別年次推移表によると、
平成17年(2005年)で38万4千人だそうです。
平成5年(1993年)までの総患者数が22万~28万人
だったのに比べても、約10万人の増加です。
平成5年までは、おむつかぶれやおむつ皮膚炎も
アトピー性皮膚炎に含めてカウントしていたので、
実際の患者の増加は10万人よりもっと多い
と思われます。
ここで無視できないのが、大人のアトピーの増加です。
従来、アトピーは小児期に起こり、成人するまでには治ると
思われていたのですが、いまや大人になってもアトピーに
悩まされる人が増えてきています。
乳幼児期からの継続や再発以外に、大人になってから
初めてアトピーを発症するケースもかなりの割合を占める
そうです。
そして、大人のアトピーの増加が日本の総アトピー人口を
底上げしているとも考えられます。
また、数字に表れていない潜在的な患者の数(通院していない
ケースなど)を合わせると、アトピー患者の総数はこの5倍や
10倍に膨れ上がるかもしれません。
それほど身近な疾患になってしまった観がありますよね。
2008年度 日本皮膚科学会アトピー性皮膚炎診療ガイドライン
によると、
【アトピー性皮膚炎患者の多くはアトピー素因を持つ】
と記されています。
アトピー素因とは、
①家族暦・既往歴(気管支喘息、アレルギー性鼻炎・結膜炎、
アトピー性皮膚炎のいずれか、あるいは複数の疾患)があること
②IgE抗体を産生しやすい素因
ということ。
簡単に言うと、
【アトピー性皮膚炎は、アレルギー体質の人に起こりやすい】
ということになります。
【体質】という視点から見ると、やはり、両親からの【遺伝】が
影響する可能性も否定できないんじゃないかなと思います。
そして、それ以前に、今現在の【私達を取り巻く環境】自体が
アレルギーを引き起こしやすいものであるとも考えられます。
現在、日本の国民の1/3が、花粉症をはじめ、何らかの
アレルギー疾患を持っているといわれています。
ということは、ほとんどの赤ちゃんは、何らかのアレルギーを持っている
ご両親から生まれてくる可能性が高いですよね?
また、花粉症などは、今は大丈夫でも年を取るにつれて発症する
率が上がってくるのは周知の事実です。
そう考えていくと・・・アトピーは、今、この瞬間に、あなたのお子さんに
発症しても不思議ではないものだと思いませんか?